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13日目 何歳まで生きる?

人生計画のためには「結婚をするか否か」「車を買うか」「老後の生活」などの支出の条件を自分の収入と照らし合わせることが必要だ。

支出は「何に使うか」という「投資的支出」、「何歳まで生きるか」につながる「消費的支出」に分けられる。

 

「消費的支出」を考えるにあたり、「何歳まで生きるか」を自分で決められたらラクなのに、と思うときがたまにある。いくら余裕を持たせて生活すれば良いかがわかる。

「いざという時のために」取っておくお金の意義を軽視しているわけではないが、稼ぎのうち消費以外の部分で人生を充実させることに最大限使えたらいいのにと思えてならない。

 

徒然草」の吉田兼好は「長生き」に対して批判的である。

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徒然草 第七段

長生きをしてゆっくりとした時間を過ごすうちに「生命への執着」余計なことを考える時間が出てきて、醜くなるというわけだ。

彼自身はなんと69歳まで生きているが、僕はそれ自身に矛盾を感じない。

高齢者の自分への投資先の少なかった時代にもかかわらず、「徒然草」は彼が50代のとき書かれた作品だ。また、肉体は滅んだかもしれないが、現代に読まれるほど作品を残した彼の第二の死はまだ訪れてはいない。

 

人生を充実させるための投資が大事という話。

兼好法師に言わせれば投資をやめたら何歳だろうと「醜い」と断じられそうだ。

そういう意味でも「肉体の長生き⇆幸福な人生」とは思えない。

いくらまで投資できるかは・・・やっぱり自分の寿命を知ってから決めたいと思う。