こちらに新しい「ワイルド・ヴァルチャー」のデッキを投稿しています。
お久しぶりです、Pmanです。
先日10月13日に開催された遊戯王OCGの非公式イベント、第6回鳥オフに参加してきました。
鳥オフとは、参加者それぞれが「鳥カード」を選び、それを主軸に据えたデッキを組んで集まるフリーデュエル会です。
「対戦相手にデッキを採点してもらう」という変わったシステムがあるので、デュエルするにあたって、自分の鳥のアピールはもちろん、相手の鳥カードの活躍を見ることも重要です。
僕が選んだ鳥カードは第1回鳥オフからずっと使用している「RR-ワイルド・ヴァルチャー」でした。
「RR-ワイルド・ヴァルチャー」
効果モンスター
星6 /闇/鳥獣/攻 1600 /守 2000
⑴:このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンの自分メインフェイズにこのカードをリリースして発動できる。レベルの合計が6になるように、自分の手札・墓地から「RR」モンスター2体を選んで特殊召喚する。
デッキレシピ
ワイルド・ヴァルチャーの唯一性を求める
ご存知の通り、「ワイルド・ヴァルチャー」は上級モンスターゆえの中途半端なステータスのせいで出力に手間が要り、レベル4を主軸とする「RR」デッキで使うには効果を活かす機会に恵まれないモンスターです。
1ターン目から使える効果でもないですし、初手に3枚引いてしまったらそのデュエルはもう諦めるしかないくらいのモンスターです。
とはいえ、RRの中でもイレギュラーなレベル6モンスターなので、その唯一性を活かすカードは以前から登場していました。
「RR-アーセナル・ファルコン」。素材は汎用でありながら、素材に「RR」があれば③が発動できて、好きなRRXモンスターを出せます。
汎用エクシーズをRRにランクアップさせる「RUM-レイド・フォース」を「ワイルド・ヴァルチャー」素材のランク6に使ったり、「ワイルド・ヴァルチャー」のレベルを1上げて直接エクシーズ召喚して③が使える「アーセナル・ファルコン」を出力できます。「ワイルド・ヴァルチャー」がレベル6RRである唯一性を活用するというわけです。
(この動きをワイルド・アーセナルと名付けていました)
前回鳥オフに参加した時(第4回鳥オフ)に持って行ったデッキはこの動きを軸にしたものでした。
#鳥オフ で使用した【ワイルドアーセナル】です
— ぴーまん (@crowingspear) August 26, 2018
ワイルド素材アーセナルを出すデッキです自爆特攻とバーンが主戦術です
色んな方と対戦できて楽しかったです! pic.twitter.com/kOCoamzOP3
「RR-エトランゼ・ファルコン」と合わせることで自爆特攻ループを組み「RR-ファイナル・フォートレス・ファルコン」の連続攻撃につなげるデッキで、
「アーセナル・ファルコン」を出すだけならよりハードルの低い「ラスト・ストリクス」に対して「出したターンには戦闘ダメージが0になる」デメリットがない点で差別化を図っていました。
しかしながら「アーセナルが出た後のワイルドヴァルチャー」の役割が薄く、対戦した相手のうちの一人から「ふつうの「RR」ですね」と指摘されてしまい、「主軸となる鳥カードの活用」としては評価が難しいと思われていることに気づきました。(結構ショックでしたが、真っ当な指摘でした)
時は流れ、2019年秋。新たなリンクモンスター「RR-ワイズ・ストリクス」「無限軌道要塞メガトンゲイル」が登場したことで、「ワイルド・アーセナル」の動きは進化を遂げていました。
RR-ワイルド・ヴァルチャー#鳥オフ ブログ用①
— ぴーまん (@crowingspear) October 15, 2019
最初動の「虹彩+ミミクリー+割るカード1」からメガトンゲイルまで。
本命のコンボへの布石です。 pic.twitter.com/10MEJBVj8S
以前のデッキの正当進化と言えるルートですが、これこそ「ラスト・ストリクス」との差別化が難しく、第4回で指摘された「鳥活用」の問題も解消できていないため主軸に据えるわけにはいきません。
などと考えながら、最近発売されたカードプールをサーフィンをしていると、2枚のカードを発見しました。
「闇黒の魔王ディアボロス」
効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2000
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドの闇属性モンスターがリリースされた場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手はこのカードをリリースできず、効果の対象にもできない。
(3):自分フィールドの闇属性モンスター1体をリリースして発動できる。
相手は手札を1枚選んでデッキの一番上または一番下に戻す。
「ダークネス・シムルグ」
効果モンスター
星8/闇属性/鳥獣族/攻2900/守2000
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在し、
自分が闇属性または風属性のモンスターのアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードの属性は「風」としても扱う。
(3):魔法・罠カードの効果が発動した時、
自分フィールドの鳥獣族・風属性モンスター1体をリリースして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
同じような特殊召喚効果を持った2体ですが、闇属性モンスターをリリースして闇属性モンスターをアドバンス召喚した場合、裁定上どちらかしか特殊召喚できません。
一方「ワイルド・ヴァルチャー」はアドバンス召喚した後に自身をリリースする効果を持っているので、一連の流れで両方の効果を使えます。
RR-ワイルド・ヴァルチャー#鳥オフ ブログ用
— ぴーまん (@crowingspear) October 15, 2019
ディアボロスとダークネス・シムルグを同時に発動できないところにこのカードの強みなあります。
他に効果を両立できるのは「暗黒の召喚神」だけで、「RR-ネスト」があるとこの動きが毎ターンできるので、ワイルドヴァルチャーが唯一です。 pic.twitter.com/E7VdgDiEn9
上級モンスターで同じ条件に該当するものとして「暗黒の召喚神」がいますが、バトルフェイズを行えないデメリットを持っています。
また、「スカル・イーグル」が2体並ぶので「RR-ネスト」で「ワイルド・ヴァルチャー」を回収できます。つまり次のターンに全く同じ動きができます。
ここまでくると該当するのは「ワイルド・ヴァルチャー」が唯一です。この唯一性を活かさない手はないと考え、こちらのコンボを軸に構築に着手しました。
構築するにあたり、「スカル・イーグル」「闇黒の魔王ディアボロス」「ダークネス・シムルグ」の確保が難点でしたが、「ワイルドアーセナルからメガトンゲイルの動き」の過程で「永遠の淑女ベアトリーチェ」「RR-ネスト」にアクセスでき、次のターンの「RR-トリビュート・レイニアス」も確保できることから、これを本命コンボの布石を打つための前座として採用し、上の構築と相成りました。
「RUM-ソウル・シェイブ・フォース」で4分の1になったライフを守る手段として「RR-レディネス」やそれを使いまわす「PSYフレームロード Ω」に意味を持たせることもでき、構築全体に一貫性を持たせることができました。
実際に対戦してみて
今回対戦した8人全員に「シムルグ+ディアボロス」の動きを見せることができ、そのほとんどでイーブンの勝負ができました。
「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」を使う関係上「ワイルドアーセナル」の動きが2ターン目以降になり、本命コンボがさらに1ターン以上後ろ倒しになることから盤面が整うまでに相手に準備する時間を十分与えることができたのが要因かなと思います。
少し心配していた「メガトンゲイル」で相手が詰む懸念ですが、1人を除いて全員が短いターンで処理してくれたので、ここはもくろみ通りでした。
突破できなかった人のブログ↓
(運営として鳥オフ全体を見た感想も書かれているので、鳥オフの雰囲気を知りたい人は是非読んでみてね)
メガトンゲイル自身Xモンスターや魔法罠と抜け道があり、展開過程でライフがめちゃくちゃ減っているため『「レディネス」さえ何とかすればワンチャンある感』を与えられたおかげで
「シムルグ+ディアボロス」が成立した時の驚きが増したんじゃないかなと感じました。
結果
活用度とデッキのクオリティで高評価をいただき、最終的に5位という好成績を残すことができました。
第4回と比べて全ての項目について点数が上がっていたのはもちろんよかったですが、勝率が5割だった、という点もデッキパワーの設定的に大正解だという証明になってうれしかったです。
対戦した「たかゆき」さんに「相手と対戦することまで意識したデッキ(意訳)」と評価してもらったのも自信になりました。
たかゆきさんとの対戦の感想をここで述べますが、「ポジションチェンジ」で攻めにも守りにも「魅幽鳥」が実にいやらしく立ち回っていました。「コンセントレイト」で意表を突かれたのは悔しかったです。ランク7の組み方など、勉強になることもたくさんありました。
たかゆきさんのデッキ紹介はこちら
#鳥オフ で使用した【月が魅幽鳥】です。
— たかゆき (@stu_ygo) October 13, 2019
サモプリからパワツ経由のアーセナルを作り、月鏡の盾+魅幽鳥を揃えたら位置に応じた4つの効果で殴り、削り、耐え、塞ぎます。
ヴルガータのエンド時の帰還効果を帳消しにすることも可。
ポジションチェンジが決まるとやりたい放題になってめっちゃ楽しいです pic.twitter.com/JZohGq7rwU
イベント全体の所感
フリーデュエル
対戦した皆さん全員が紳士的で、それぞれがオリジナリティを持った戦い方をされていた印象でした。フリー対戦という性質上、対戦後にお互いのデッキの工夫を聞く時間があり、対戦内容以上に得られるものがありました。
各々のアカウントでその構築を紹介されていますので、#鳥オフ のタグでTwitter検索してみてください。
中でも印象に残った夕暮れさん(@7eKdoWFW9KurxL4) との対戦をピックアップして紹介します。
夕暮れさんのデッキは「スピリチューアル・ウィスパー」を鳥カードとして選んだデッキでした。
前日発売の儀式テーマ「メガリス」を出張させ、スピリットである「霊魂鳥」とサーチを共有できる格闘技スピリットPモンスターでスケールを確保し、スピリットと、「罠で蘇生するとデッキに戻るメガリス」をつなぐ役目として「スピリチューアル・ウィスパー」が器用に立ち回るデッキでした。
本日の鳥オフで使用しました【スピリチューアル・ウィスパー】です。新規のメガリスを入れてみて最初の鳥オフ参加時のコンセプトに近づけました。最初よりは上がってて2回目より0.1ぐらい鳥活用度が下がったのが悔しいところ。まぁ...誤差じゃないですかね()各パーツの説明はリプに続きます pic.twitter.com/Fto073xiUr
— 夕暮れ@カードゲーム垢 (@7eKdoWFW9KurxL4) October 13, 2019
まったく頭の中になかったのですが、「スピリチューアル・ウィスパー」が1ターンに1度戦闘で破壊されないのを活かし、戦闘に参加。「ぶつかり合う魂」で確定全除去されました。
スピリットモンスターの「河伯」や「ドカンポリン」で回収できるサーチエンジンにしか見えていなかったので、完全に意表を突かれました。
1戦目からデュエル内容が面白く、新カードの勉強ができ刺激を得られたという点で一番印象に残った対戦になりました。
2次会
会場近くの焼き鳥屋にて鳥オフ恒例となった「鳥を食う2次会」が開かれました。
「○○さんのデッキがよかった」など、鳥オフ本戦以上に深い振り返りをしている人があちこちで見られました。2次会の神髄については、先述した紫蘭さんのブログに僕が言いたいことすべてが書いてあるので是非読んでみてください。
最後に(鳥オフアンケートへのお願い)
次回からの鳥オフをより良いものにするために、運営さんが「アンケートに協力してほしい」とのことです。僕としても大好きなオフ会なので、より良いオフ会になるために読んでくださった皆様にご協力をお願い申し上げます。
鳥オフに参加したことがない方はこちらから
参加したことがある方はこちらから
それぞれご協力をお願い申し上げます。