【16日目】【デッキ紹介】不霊夢・バッファロー【転生炎獣】
Pmanです。今日は実に4か月ぶりのデッキ紹介記事です。
紹介するのはサラマングレイト+サイバースのデッキです。
アニメ・遊戯王VRAINSにてサラマングレイトを使用するSoulburnerの相方・不霊夢とサイバース族モンスターの「フレイム・バッファロー」の名をとって【不霊夢・バッファロー】って呼んでます。
動画も投稿したので、よかったらみてくださいね。
転生炎獣というカテゴリの把握・必要なサポート
転生炎獣を軸に据えたデッキなのでその特性を整理するところから始めます。「転生炎獣」には単体で戦闘に強いモンスターが少なく、カテゴリの動きだけでエクストラリンクをするには速度が不足しています。カード効果のところでまた述べますが、毎ターン着実にモンスターを増やし、使い減りしにくい除去カードで長いゲームで勝ちをもぎ取る動きが得意なように僕は感じました。3ターン以内に勝負が決まるような派手さがないので、物足りなさを感じた人がいるかもしれません。
長いゲームで勝ちをもぎ取る「転生炎獣」の強みを認めたとしても「転生炎獣」には致命的な弱点があります。昨今のカテゴリと比較してデッキに触れられるカードが少ないのです。カテゴリ内に確定サーチ・リクルートを行うカードが1枚もありません。(墓地肥やしや不確定サーチなど間接的なものはある)
優秀なカードはあれど、デッキから引っ張る手段が少ないのです。
青で示した強み「毎ターン着実にモンスターを増やす」「使い減りしにくい除去カード」を活かし、赤で示した短所「戦闘に強くない」「速度不足」「確定サーチ・リクルート」を他から補うことを考えました。転生炎獣は「炎属性・サイバース族」のテーマなので、属性・種族の2方向から転生炎獣をサポートする方向でデッキを組みます。
以下では転生炎獣の核となるカード効果を把握したうえで、長所を伸ばし、欠点を補うための「炎属性」「サイバース族」それぞれのサポートの仕方を考えます。長所を伸ばす点に関しては青色で、欠点を補うことに関しては赤色で書くことにします。それを踏まえたうえでデッキレシピ例も紹介します。
転生炎獣
モンスターはすべて炎属性・サイバース族・効果モンスターなのでテキスト説明では割愛します。もうご存知の方は「転生炎獣の現状まとめ」の小見出しまで飛んでいただいて結構です。
≪転生炎獣フォクシー≫
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。自分のデッキの上からカードを3枚めくる。その中から「サラマングレイト」カード1枚を選んで手札に加える事ができる。残りのカードはデッキに戻す。②:このカードが墓地に存在し、フィールドに表側表示の魔法・罠カードが存在する場合、手札から「サラマングレイト」カード1枚を捨てて発動できる。このカードを特殊召喚する。その後、フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を選んで破壊できる。
①が不確定サーチ、②がサラマングレイトをコストに自己蘇生、さらに除去まで行う強力な効果です。発動する場所の関係上≪スキルドレイン≫や≪エフェクト・ヴェーラー≫を無視して効果を使えます。
≪転生炎獣ミーア≫
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが通常のドロー以外の方法で手札に加わった場合、このカードを相手に見せて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:手札からこのカード以外の「サラマングレイト」カード1枚を捨てて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
2通りの方法で手札から特殊召喚できるモンスターです。こちらも手札コストとしてサラマングレイトを要求しています。
≪転生炎獣ファルコ≫
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「サラマングレイト」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドにセットする。②:このカードが墓地に存在する場合、「転生炎獣ファルコ」以外の自分フィールドの「サラマングレイト」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻し、このカードを墓地から特殊召喚する。
サラマングレイト魔法罠の再利用効果と転生炎獣モンスター版の≪BF-精鋭のゼピュロス≫的効果を持ちます。どちらも強力です。この効果がゼピュロスと違うのは≪転生炎獣ヒートライオ≫などのエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターを戻せる点です。その場合手札に戻らないので蘇生は不発になります。
≪転生炎獣ヒートライオ≫
炎属性の効果モンスター2体以上
①:このカードがリンク召喚に成功した場合、相手の魔法&罠ゾーンのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキに戻す。②:このカードが「転生炎獣ヒートライオ」を素材としてリンク召喚されている場合、1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体と、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。対象のフィールドのモンスターの攻撃力は、ターン終了時まで対象の墓地のモンスターの攻撃力と同じになる。
アニメでも活躍しているサラマングレイトのエースです。①魔法罠の除去と②使える場面が限定された攻撃力変動効果を持っています。②は相手の弱体化にも味方の強化にも使えるので戦闘において器用な立ち回りが期待できます。条件は厳しいですが、転生炎獣というカテゴリには再利用を期待した効果が多く、同名を素材にしたリンク召喚「転生リンク召喚」も狙いやすくデザインされています。
≪転生炎獣の意志≫
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:自分メインフェイズに発動できる。自分の手札・墓地から「サラマングレイト」モンスター1体を選んで特殊召喚する。②:魔法&罠ゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送り、自身と同名のモンスターを素材としてリンク召喚した自分フィールドの「サラマングレイト」リンクモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのリンクマーカーの数まで、自分の手札・墓地から「サラマングレイト」モンスターを選んで守備表示で特殊召喚する。
毎ターン転生炎獣を1体蘇生できる効果を持っています。蘇生先は「サラマングレイト」であればいいので、正規の方法で出したリンクモンスターや儀式モンスターも蘇生できます。このカードで≪転生炎獣ミーア≫を蘇生し、それを≪転生炎獣ファルコ≫で戻せば①の効果でそのまま特殊召喚できるので毎ターン2体の転生炎獣を場に出力するエンジンになります。
≪転生炎獣エメラルド・イーグル≫
効果自体は条件が重く活用しにくいので割愛いたしますが、儀式の下準備で手札に加えられる強みがあります。儀式の下準備でサーチした場合、フォクシーやミーア2回分、≪フレイム・バッファロー≫1回分の手札コストになれるのが単純に強いです。
「転生炎獣の現状まとめ」
上でも述べましたが、意志をエンジンとしたミーアやファルコ、フォクシーの展開およびヒートライオ・フォクシーの除去を何度も使えるのがカテゴリ全体を見てわかる強みです。速度不足・打点の確保・確定サーチ・リクルートがないこと、および展開・除去を担うフォクシー・ミーアの手札コスト問題の解消を他からどうサポートするかが問題です。
炎属性
転生炎獣のなかでもレベル3のフォクシーは≪炎星侯-ホウシン ≫のリクルートに対応しています。
炎属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、デッキから炎属性・レベル3モンスター1体を特殊召喚できる。また、このカードがシンクロ召喚に成功したターン、自分はレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない。
サイバース族のサポートカードである≪フレイム・バッファロー≫もリクルートでき、ドロー効果で≪転生炎獣の意志≫などを引き込めるのであえて採用する価値はあると思います。
使用するチューナーは≪レッド・リゾネーター≫が良いでしょう。優秀なレベル4サイバース族やファルコをホウシンの素材に使えるうえ、自身もヒートライオの素材になれます。
Red Resonator | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
また、属性リンクの炎版、≪ドリトル・キメラ≫は打点の確保、手札コストなどリソースの維持に役立つモンスターです。ヒートライオの攻撃力が2800になるのは見逃せないところです。
Duelittle Chimera | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
まとめ
炎属性サポートでサラマングレイトの欠点「戦闘に強くない」「サーチ・リクルート不足」を補います。
サイバース族
転生炎獣は墓地におくと強いカードが多く、手札の転生炎獣を墓地に置きつつデッキを回転できる≪フレイム・バッファロー≫は良いサポートカードです。炎属性サポートで場に出力しやすく、属性・種族の2方向からサポートすることに明確な利点を与えてくれます。
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動できる。手札からサイバース族モンスター1体を捨て、自分はデッキから2枚ドローする。
転生炎獣をサポートするサイバース族で最もパワーのあるカードは≪サイバース・ウィッチ≫です。
サイバース族モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードのリンク先にモンスターが特殊召喚された場合、自分の墓地の魔法カード1枚を除外して発動できる。デッキからサイバース族の儀式モンスター1体と「サイバネット・リチューアル」1枚を手札に加える。②:このカードの①の効果を発動したターンの自分メインフェイズに、自分の墓地のレベル4以下のサイバース族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
2枚サーチして1体蘇生するというすさまじいアド獲得能力をもっています。しかも蘇生したモンスターの効果は無効になりません。転生炎獣には儀式モンスター≪転生炎獣エメラルド・イーグル≫がいますし、フレイム・バッファローやフォクシーなどの手札コストになってくれるので無駄がありません。
転生炎獣のサーチが可能なサイバース族モンスターで最もお手軽なのは≪レディ・デバッガー≫でしょう。ミーア・フォクシーがサーチ先に対応しており、≪レッド・リゾネーター≫とともに≪炎星候-ホウシン≫になり、リクルートした≪フレイム・バッファロー≫でサーチしたフォクシーをそのまま墓地に置くことも可能です。
Lady Debug | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
≪サイバース・ガジェット≫はミーアを蘇生できるモンスターです。トークン生成効果でそのまま≪サイバース・ウィッチ≫の効果を起動させられますし、≪レッド・リゾネーター≫を蘇生しホウシンや≪瑚之龍≫経由でレベル8シンクロにつなげられたりと、中盤~墓地が整った終盤にかけて展開を加速する活躍が期待できます。
Cyberse Gadget | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
まとめ
サイバース族サポートで「サーチを補助」し、「手札コストを確保」するだけでなく「デッキの回転力・展開力」を高めます。
採用を検討できるカード
≪マイクロ・コーダー≫および≪サイバネット・ユニバース≫
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドのサイバース族モンスターを「コード・トーカー」モンスターのリンク素材とする場合、手札のこのカードもリンク素材にできる。②:このカードが「コード・トーカー」モンスターのリンク素材として手札・フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「サイバネット」魔法・罠カード1枚を手札に加える。フィールドのこのカードを素材とした場合にはその1枚をサイバース族・レベル4モンスター1体にできる。
①:自分フィールドのリンクモンスターの攻撃力は300アップする。②:1ターンに1度、自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主のデッキに戻す。③:フィールドのこのカードが効果で破壊された場合に発動する。EXモンスターゾーンのモンスターを全て墓地へ送る。
≪レディ・デバッガー≫でサーチできる≪マイクロ・コーダー≫は炎属性の≪パワーコード・トーカー≫の素材になりつつ「サイバネット」魔法罠をサーチできます。
その中でも≪サイバネット・ユニバース≫は、フォクシーで破壊して相手を除去できるので高相性です。サラマングレイトにはないモンスター除去を担ってくれます。
≪真炎の爆発≫および≪炎王炎環≫
自分の墓地から守備力200の炎属性モンスターを可能な限り特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターンのエンドフェイズ時にゲームから除外される。
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分フィールドの炎属性モンスター1体と自分の墓地の炎属性モンスター1体を対象として発動できる。対象の自分フィールドのモンスターを破壊し、対象の墓地のモンスターを特殊召喚する。
どちらも炎属性サポートの魔法です。
≪真炎の爆発≫対応の転生炎獣はいませんが、ホウシンを出す過程でこれに対応した≪フレイム・バッファロー≫≪レッド・リゾネーター≫が自然に墓地に行くので、発動機会は多いと思われます。≪レッド・リゾネーター≫の回復と≪フレイム・バッファロー≫のドローでホウシンを使った後の序盤はもちろん、いつ使っても文字通り爆発的な展開力を得られます。
≪炎王炎環≫は展開で余った下級転生炎獣と炎属性リンクモンスターを入れ替えられるなど、打点確保に貢献してくれます。
≪転生炎獣の聖域≫≪フォーマッド・スキッパー≫
ヒートライオの転生リンク召喚と相性がいいカードです。フォーマッド・スキッパーを場に出力する手段が増えれば採用する価値はおおいにあると思います。転生リンク召喚を主戦術とするサラマングレイトではどちらも活躍が期待できます。
まとめ
転生炎獣のサポートカードに関連したカードの中にも転生炎獣自体と相性のいいものがあり、弱点の補助ができる点で採用を検討できます。また、転生リンク召喚という戦術もあります。
デッキレシピ例
以上の考察をもとにデッキレシピ例を作成してみました。あくまでもレシピ「例」ですので、これが正解というわけではありませんが参考になれば幸いです。
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