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14日目 「置換」する毒

中学の理科に「元素周期表」が出てくる。

一定の周期ごとに似た性質の元素があらわれるというもので、

たとえば原子番号11のナトリウムと19のカリウム、9のフッ素と17の塩素という「8番違いの元素どうし」は、それぞれ似た形の化合物をつくる。

 

似たものができるという意味で、それぞれは置換しあう。しかしながら「似ているから完全置換すればいいじゃない!」とはなかなかならない。

カルシウムと鉛は一部似た性質ももつ故に体内に吸収されやすいが、吸収された結果は天と地ほど異なる。

 

性質の近いもの同士を置き換えると、それが似ていれば似ているほど、「性質の違うところ」が原因で元とは変わってしまうものである。置き換わることができる故に身体に牙を剥くのが毒の一つの特徴である。

 

 

自分が成し遂げられなかったことを、同じ立場の人に託すと歪みが出るのも似た例だ。

 

こういう似たものを結びつけるたとえ話もまた同じではあるのだが。