「これやっといて」と指示されたことを遂行して「そうじゃない」と言われると、「じゃあどうすればいいんだよ」という気持ちになる。
冷静になればわかることだが、「やってほしいこと」が「遂行結果」になるまで、何重ものフィルターがかかってしまうのが原因だ。
「やってほしいこと」→(言語化された指示)→(言葉の聞き取り)→(聞き取った言葉の解釈)→(解釈をもとにした遂行)→「遂行結果」の流れなので、指示する人から指示を受ける人の間でフィルターがかかる場所が4カ所もある。
その全部を90%で遂行できたとしても、全体としては66%程度の精度しか出ない。
指示した人の許容範囲が「70%以上」だったりすると、「思ったのと違うな」となるのである。
そして100%の精度が出せることは決してない。「どうすればいい」とは「(あなたの期待100%どおりにするには)どうすればいい」なので、言葉通り捉える限り100%はあり得ない。
目指すのは100%ではなく、「許容範囲内」であるほうが健全だ。
それでもあえて100%を出したいなら、150%くらいを想定すればいい。(なので)