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【まい投2020-63日目】おふとんポテンシャル・トラップホール

ポテンシャルとは潜在的に持つ力を指すが、物理学では特にその空間にはたらく場の力から個物が受ける影響の大きさを表す量である。

私たちが下に落ちるのも、地球という大きな質量を持つ天体がつくる重力場のせいだ。

重い物体ほど強く重力を受けるように、場の力を強く受けるための「適性」もある。
故郷に帰ってきた人は近づくほど駆け出したくなる。だから故郷という物体の周りには引力がはたらく、と言ったのはアリストテレスである。それもその土地が故郷のである人が近づいてきたときに受ける引力なので、土地の周りの空間には場の力が働いている、と表現できる。


部屋の中にもこのような場の力は働いている。



寝つきが悪い朝、お布団から起きるのにエネルギーを要したり、一度起きたのに二度寝をしにお布団に戻ってしまうことがある。
私たちをお布団にひきつける向きに場の力が働いているのだ。

場の力によって引力が働く場合、そのポテンシャルは中心に近づくほど低い。
また中心のポテンシャルが低ければ低いほど強い力でひきつけられるし、抜け出すのが難しくなる。そして完全に抜け出せなくなった状態を「トラップされた」という。
お布団に捕らわれやすいのはやはり起きた直後だ。
「おふとん場」を重力場に喩えるなら、私たちは朝ほど重い(ひきつけられる適性が高い)のだ。

抜け出せなくなるほどの魔力を持ったお布団の周りには、落とし穴(Traphole)のようなポテンシャルが形成されている。
これをおふとんポテンシャル・トラップホールという。

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おふとんポテンシャル・トラップホール

お布団が私たちをひきつけるとき、私たちはお布団に落下しているのである。