16日目 自分と同じ=かわいい
SNSに流れてくるペットの動画犬には、の鳴き声に合わせて人間のセリフを字幕につけたものをよく見る。
毛布を落とす隙にどこかに消えた飼い主を鳴きながら探す犬。
手に握った餌1粒を引き当てるも、逆の手に10粒入っていて呆然とする犬。
オッサンみたいに寝転がる猫。
どれも、言葉でなく心の底からかわいいと思える。
このかわいさの源泉はどうも、「自分たち人間と同じだと感じられること」のように思える。
「かわいい〜!!やっぱり犬もそう感じてるんだね!」とは友だちの感想である。
人間と他の動物は本来別の生き物だが、「自分と同じ」と思えた瞬間、それに魅力を感じられるのではないか。
これに従えば、バリバリ働くできる上司がかわいいと思えるのも、「完璧人間にある親しみやすい(自分と同じ)ところ」を感じられるからだといえる。
これは自分と同程度だと思っているモノほど、かけ離れた点を見つけるとマイナスの感情が湧くのかもしれない。
可愛さ余って憎さ百倍とはよく言ったものである。