【29日目】消火の原則
Twitterではあちらこちらで毎日のように炎上が起こっていますね。この炎上を止めるにほとぼりがさめるまでやり過ごすかしかないのかも、と思っている Pmanです。
現実のモノが燃えた場合、どうすべきでしょうか。Twitterのように待ってやり過ごすわけにもいきませんよね。今日は消火するための要素を説明します。
燃焼の3要素
消火をするためにはモノが燃える仕組みを知る必要があります。
燃焼とは物質が酸化するときに発する熱が火として現れる現象のことです。燃焼が起こるためには次の3要素が必要です。
- 可燃物
- 酸素供給源
- 点火源
可燃物は「燃えやすいもの」のこと。酸素供給源は読んで字のごとくです。点火源は火花や衝撃、燃焼のための熱など、燃焼するためのエネルギーを与えるもののことです。
可燃物に酸素が供給された状態で、燃焼に必要な熱が与えられて初めて物質は燃焼します。
消火の3要素
消火は燃焼を止めるわけですから、燃焼の3要素を取り除けば消火できます。つまり
- 可燃物の除去
- 酸素供給の遮断
- 燃焼物の冷却
の3つが消火に必要な要素です。
可燃物がなくなれば燃えるものがなくなるので燃焼は止まります。ガスコンロにおいて、ガスの元栓を閉めれば火が消えることに対応します。ガスの元栓は冷蔵庫にはないので注意しましょう
酸素が供給されなくなったり、燃焼物が冷却されて燃えるための熱を奪われると燃焼が続かなくなります。燃え上がった燃焼物に砂をかけると酸素から遮断できます。
また、燃焼物に水をかけると燃焼に必要な熱を水の蒸発のため(潜熱)に消費させられるため、燃焼物を冷却できます。
おまけ:消火における水
水は潜熱による冷却効果を持つだけでなく、酸素を遮断する手段としても使えます。
しぶきが上がるように水を撒くと細かい水滴が舞います。この方法で燃焼物に水をかけた場合水が蒸発しやすいため高い冷却効果が期待できます。
逆にバケツの水をぶつけるように燃焼物にかけると、燃焼物自体が水で覆われます。これは酸素の遮断効果の高い消火方法です。
このように水は優れた消火剤として使えるのです。
(可燃物によっては、水から酸素を奪って燃えるものがあります。そのような可燃物に対して冷却効果を期待して水をかけると、むしろ酸素供給源を与え、さらに流れる水にのって延焼させることになります。)
まとめ
あなたの身の回りでものが燃えていたら、燃焼の3要素を思い出し、消火のためひそれを除去するようにしてください。
これを考えるとTwitterの炎上の要素には
- 可燃物(燃えるアカウント)
- 酸素供給源(燃えるツイート)
- 点火源(リツイート)
があり、どれも
- 可燃物の除去(アカウント削除)
- 酸素供給の遮断(ツイート削除)
- 燃焼物の冷却(鍵垢)
で止められますね。
「Twitterの炎上を止めるために、やり過ごす以外に方法がある」とわかったところで今日はおしまいにします。