ColumPus

ColumbusのたまごColumnブログ

3日目  コスト意識×自己肯定

コスト意識は生き物として行動するための重要な能力の一つだ。砂漠からジャングルにまで餌を求めて移動するキツネは生き残る能力が高いとは言えない。払ったコストに見合うものをゲットできるかどうか。それを行動するための判断力がコスト意識である。

 

コスト意識が行動に結びつくためには、何が得られるかを可視化できている必要がある。

チャレンジに失敗したとしても、その道のりで発見したことを成果だと思う人がいる。

一方で、まったくの無駄足を踏んだ(成果ゼロ)だと考える人もいる。その人にとって、コストを払ったとしても得るものがないなら、行動するモチベーションがわかないのも当然だ。私は成果の可視化を可能にするのは、自己肯定感だと考える。

 

自己肯定感が欠けていると、「自分がなりたい自分像」と「自分が得られる自分像」が乖離する。成果が得られない以上、そこにいくら時間やお金、行動するというコストを費やしても無駄にしかならないと感じてしまう。夢を見ることができても、目標ではなく「実現したらいいな」くらいのものとしか考えられないのである。夢が見えているのに、行動してもことごとく叶わないように見えるという無力感を抱えて生きている人はいるだろう。

 

思うに、自己肯定感の高さは今の自分から見える視界の広さだ。「自分は何かを目指していい」という成長の肯定は、「今自分がありのままでいていい」という存在の肯定より一段高いところにある。成果は自分とは離れたところにあるので、一段高く昇らないと成果は見えてこない。コストについて考える力があるのに、見えていないだけで成果が得られない、行動に移せない。

 

コスト意識を行動に結びつけるためには自己肯定から。数年かけて取り戻してきた自分にとっても長い道のりだ。