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【2日目】通勤ビギナーのあなたへ

通勤紳士や通学少女にとって、ラッシュアワーにおける電車内の位置取りは熾烈を極める戦いだ。

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座席を確保できなかった者は、座る勝ち組を視界の片隅で睨みながら、残されたスペースでよりラクなスペースを探すことになる。

 

満員電車の中で立たざるを得ないなら、どこに居るのがラクなのだろうか。

この記事では通勤ビギナーのあなたに、通勤電車で生き残るライフハックをお教えしよう。

 

想定するのは横長のシートが向かい合わせにある電車。

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ラクなスペースを知るためには、電車に乗った乗客がどのような動きをするかをまず把握する必要がある。

 

ここで乗客の性質を次のように仮定する。

❶乗客は席が空いているなら座りたい

❷空いていないならより密集度の小さいスペースに向かいたい

 

乗客はほかの乗客によって四方八方から受ける力によってストレスを感じる。このストレスは人の密度が高い場所で大きくなる。

つまり、仮定❶❷を認めた上で、人の密度がもっとも低い場所を見つけられたなら、その場所がもっともラクな乗車スペースだと言えるだろう。

 

また、乗客の数は十分多く、全員のればいわゆる満員電車の状態になる場合を考える。

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図1.乗車した乗客の流れの模式図

 

図1上方のドアから入った乗客は、まずドアに垂直な向きで車内に入る。(矢印①)

 

後ろにさらに乗ってくる人がいる以上、乗客はそのまま止まれない。その後の乗客は、次の2種類のルートに分かれて進むと推測できる。

・座席や、座席の前のスペースを目指して進むルート(矢印②)

・そのまま反対のドア側に向かうルート(矢印③)

 

 

ここで2つの仮定を考慮すると、乗客の流れの傾向は、乗車が進むにつれて次のAからBに変化すると考えられる。

 

A

乗車が始まった直後は座席が空いているので仮定❶より、ドアの反対側に向かう矢印③よりも、座席に向かう矢印②にいる人の方が多い。

B

座席が埋まり、さらに座席前のスペースに人が入って矢印②に向かう人の流れが滞ってくると、後ろから乗車してくる客は座席の方には進めず、矢印③の方にしか動けなくなる。

 

B、つまり矢印③が卓越すると、乗客は座席の方に進まず、反対側のドアに向かう。乗車が終わる頃には、入り口から反対側のドア付近のゾーンに向かって特に密度の高いスペースができる(図2の×印のある領域)。

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図2.乗車完了後の密度

 

また座席付近の⚪︎印のゾーンはA、つまり矢印②の流れが止まった段階で人の流入が止まっているので、×印のゾーンに比べて密度は低いと考えられる。

 

ここまでの話からドアから反対側のドアにかけてのスペースに比べて座席付近のスペースの方がラクに乗車できることがわかる。

 

そのほかのスペースを見てみよう。

図1において、どの矢印の方向に進んでもたどり着けないスペースがあるのがわかるだろうか。

またそのスペースは図2において最も人の密度が最も低い。

 

お気付きの方もいると思うが、それは入り口の両隣(図3の塗りつぶした●印)のスペースである。

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図3.最もラクなスペース

このスペースにいる人は乗車する客の流れに飲まれることなく、次の駅でドアが開くまでまわりの乗客から少ない力を受けて乗っていられる。

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いらすとやによるとドア横ガーディアンと言うらしい

 

これは熟練の通勤マスターなら経験的に知っていることである。この記事を読んだ通勤初心者のあなたなら、明日から苦しまずに乗車することができるだろう。