【まい投2020-57日目】よりもどしとy=x+sinx
悪い自分を変えたり、良くなろうと思って行動を始めたとき、かならず「よりもどし」が起きる。
数学の話を持ち出すと、
という形をイメージしている。
Aはよくなるスピード、Bはよりもどしの大きさである。
(周期も要素になるが今回は除外して考える)
こんな感じによくなったり悪くなったりを繰り返しながら、しかし全体としては良くなっていく。
だからよくなろうとしても以前の悪い癖が抜けきっていなかったり、筋肉痛が「よりもどし」として現れるのだが、それもよくなる過程の一つだ。
それを見て「私は変われなかったんだ」とあきらめてしまうのはあまりにももったいないし、「またか」と不当な評価が下されてまうとよくなる未来を摘むことにもなる。
「何をやってもつづかない」の原因の多くがこれな気がしている。
人によってはよりもどしが小さく、「後退」という形で表れないかもしれない。「停滞」したり、後退しないけど前進のスピードが鈍るだけという人もいるかもしれない。
彼らにとっては「よりもどし」をそれとして認識するのは難しい。
だから「よりもどし」がいきなり自分に起こった時、また他人が「よりもどし」で一時的に後退した時に、それを許せず、無理解から自分や他人を傷つけてしまう。悲しいストイックさである。
よりもどしの原因は身体の周期的な変化に依存するので、ある程度はどうしようもないこととも思う。
逆に、波の底の部分で諦めてしまうのも、己の強さだけでどうにかできるものではない。
最近知った言葉だが、波の底にいるときにそのままフェードアウトせずに返り咲く力を「レジリエンス」というらしい。
詳しく知らないので話せることは少ないが、Wikipediaの記事を置いておくので是非読んでみてほしい。「何をやっても続かない」ひとのヒントになるかもしれない。
ja.wikipedia.org